◆Editor's Note より
今号からケイビングジャーナル編集部の編集長を務めさせていただきます。多武想太と申します。まだ未熟な編集長ですが、副編集長に支えられて今号の発行ができました。歴史あるケイビングジャーナルを守りつつ、新たなジャーナルを作り上げていきますので、ご期待ください。
6月は1度も洞窟にいけませんでした。それが原因なのか、普段滅多にひかない風邪をひいてしまいました。洞窟に行くことがパワーの源だったようです。6月23日からタイの洞窟内で増水のために閉じ込められていた少年ら13人が、7月10日夜に全員救出されました。今回の場合、洞内の気温が高かったことや滴下水を飲んでいたこと、食料を持っていたことが生き延びられた要因でしょう。全員無事に救出されたニュースを見たときはホっとしました。しかしこの一連のレスキューの中で、1人のダイバーが命を落としました。ケイビングジャーナルとして、このような事故が起こらないように、情報発信、啓発に貢献したいと考えています。
ケイビングジャーナルNo.63では、世界最大の縦型溶岩樹型発見のニュースやペーパーレス測量の続編、日本洞窟学会第43回大会の大会記録などを取り上げました。ぜひご一読ください。
ケイビングジャーナル臨時編集長 多武 想太